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サントリーホールディングスの新浪剛史会長。フジの改革姿勢を前向きに評価してきた=2025年6月20日、東京都千代田区、橋田正城撮影

 サントリーホールディングスは27日、7月にフジテレビへのCM出稿を再開する方針を明らかにした。親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)が打ち出した改革方針と新執行部の姿勢を評価しており、25日に開かれたFMHの株主総会で、改革を実行する新体制発足を確認できたため、としている。

 サントリーは、元タレント・中居正広氏の性加害問題などフジの一連の問題を受けて、1月20日からCM出稿を取りやめていた。ただ、新浪剛史会長(経済同友会代表幹事)は4月、フジの第三者委員会の調査報告書について、「(記載内容が)非常に明確で、第三者委員会の報告書のモデルになる」と言及。フジが人権コンプライアンスの対応に関する再発防止策を示していることも「評価されるべきだ」と述べ、フジの姿勢を前向きに受けとめてきた。

 6月20日には朝日新聞の取材に、「変革しようという(フジの)思いを是として、総会をしっかり見た上で判断していきたい」と述べていた。

 ただ、CM再開後もフジの「再生・改革プラン」が実行されていくか、注視していく方針という。

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